先の"in"に対してこちらは「みんなで聴きたい種ともこ」。
というわけで７月１９日のライブ（＠表参道ＦＡＢ）に足を運んでみた。
種ともこのライブに足を運ぶのはいったい何年ぶり？たぶん十数年とかそのくらい。でもあんまり違和感はなかったしすごく楽しかった。でもまあオールスタンディングはちょっと辛かったけど。歳取ったな……
で、みんなで聴いてたわけなんだけど、確かに"out"に収録されている曲はどれもそうかもしれない。みんなで聴いて楽しかったし、「チャリンコ」は特にそういう曲かもしれない。
ちなみに"out"に関してはFABの他に新宿HMVのインストアライブも聞きに行ったけど、あれもよかった。
本人的には６曲目の「明かりを付けてください」が期せずして今の世の中とシンクロしてしまっているところに何かを感じているらしい。あるいは私が、あるいはかつて村上春樹が述べたように、「何らかのかたちでの社会へのコミットメント」を考えているのだろうか。[2004/04]
2003年３月と５月に連続して出る種ともこの新作。「in」は３月に出た方で、５月に出るのは「out」。
種ともこはデビュー当時からずっと聴いていて、一時的に少し気持が離れていたこともあったけど、たぶんこの先も多少そういうことがあるとしてもずっと聴いていくのではないかという気にさせたのがこのアルバム。
タイトルからも見当が付くように、「in」と「out」で対になっている。前者は一人で、後者はみんなで聴く、というコンセプトらしい。
「in」の中でいちばん好きなのが「人魚姫」。デビューした頃の”ヘンな少女”から考えるとずいぶん遠いところへ来たような気がする。でもそれはずっと繋がっていて、この素晴らしい曲に結実した。ときどき滅茶苦茶効きたくなってヘビーローテーション（といっても私の場合一日に一度だけ気合いを入れて聴くだけなのだが）になるのは、このアルバムのなかではやっぱりこの曲。[2004/04]