椎名林檎

• 本能(1999)

  　待ちに待ったＮＥＷシングル。三曲入ってるとやっぱり嬉しい。「本能」は期待どおりというか。現在の椎名林檎的世界なのだろう。今現在の椎名林檎についてのもっとも重要な文献は、『ROCKIN' ON JAPAN』１１月号の巻頭特集だろう。荒木経惟による巻頭グラビアと６時間以上にわたる長時間インタビューというものだ。もう売ってないかもしれないけど。

  　二曲目の「あおぞら」は妙に可愛いし、三曲目の「輪廻ハイライト」はすごくかっこいい。でもちょっと隙がなさ過ぎるかもしれないとも思う。シングルだから当然かもしれないけど。

• 幸福論(1999)

  　デビューシングルをマキシにしたもの。ジャケットに子供のころの写真が使われている。８６年にこのくらいだものなあ。若いのだよなあ。

  「幸福論」と「すべりだい」はデビューシングルと変わりなくて、どちらも聴くのははじめて。さかのぼって初期椎名林檎を聴くというのもなかなかよいと思った。「時が暴走する」は初収録。三拍子、歪むピアノ、とても気持ちいい。