久々のE.A.R.。PESTREPELLERという言葉はリーダーズ英和には載ってないけど、インターネットで検索をかけたらネズミとかゴキブリとかを超音波で追っ払う機械にその名前が付いていた。でもここではどうやらバンドの名前らしくて、そのバンドの録音したものを音源として二十世紀のスキツォイ・ドマシンVCS 3でフィルターをかけたり変調をかけたりしているらしい。そのサウンドはもちろん非常に美しくて、トンネルの中の音や、ヘッドホンで長時間でかい音を聴いた後でなる一時的な難聴や、脳貧血のときの音の聞こえ方とか、そういうのが好きな人にはたまらないのではないかと思う。
もうひとつ収録されているのが"AUTOMATIC MUSIC"というもので、サージモジュラーという複雑なアナログ・シンセサイザーのオシレーターを互いに変調させたりミックスしたりすることによって勝手にサウンドを奏でさせようというものらしい。なんでも周期が数十分にもなるようなLFOも搭載されているらしくて、計算上では再び同じサウンドに戻るまでには数年かかるとかかからないとか。これは、リアルなサウンドとかいうんじゃなくて、矩形波とかノコギリ波とかそういうのが好きな人なら好きになれるんじゃないかって感じ。あと、"AUTOMATIC MUSIC(FOR OSCILATOR, RINGMODULATOR & FILTER CLUSTER)"というタイトルを見ただけで身悶えする人は絶対に聴かなければならないだろうと思う。
詳しくは、http://www.pansiecola.demon.co.uk/sonic.htmlにて。全部英語なので、英語力のない私は半分くらい斜めに読んだだけなんですけど。