performing arts, films & movies 200004

• マクベス/作：シェークスピア　演出：グレゴリー・ドーラン　劇団：ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー　場所：東京グローブ座

  　素晴らしかった。演劇については最近少しずつ見始めたところなのでほとんど何も言えないのだが、でも素晴らしかった。

  　舞台の両袖にパーカッションを配し、それと俳優たちの歌やコーラスだけによって音楽を作り出している。そのことで、音楽の取ってつけたような感じをほとんど払拭することができていたように思う。

  　門番は思いっきり羽目を外して、魅力的。「ノックノックノック、横山ノック」とか(笑)。

  　すばやいテンポで繰り出される台詞は音としてしか耳に届いてこないがそのリズムだけは体感できるので、副音声付でも楽しめた。

• 幻の湖/82年　東宝・橋本プロ　監督：橋本忍　主演：南條玲子　場所：自由が丘武蔵野館

  　壮大な失敗作。どのような事情があったのかわからないが、マラソン、戦国時代、リアリズム、スペースシャトル、謎の女スパイ、警察、動物、ソープ嬢、歓楽街、琵琶湖、東京、作曲家、バンド、スプラッタなどがてんこ盛り常態。

  　その外し方があまりにチャーミングなので（特に台詞）、カルトな人気を博しているのだろう。当時は失笑を誘っていたものが、いまでは爆笑を誘っているのである。戦国時代編以外の部分では、しりあがり寿の絵柄を連想しながら見てしまった。実際、そうしたらかなりよくはまるのではないかと思う。実現したらよいのに。

  　それから、原作本をインターネットで試しに注文してみたが、やはり品切れだった。ちょっと残念。