●2001/11/05 Mon 　Altenberg lieder

夜になって雨。明日は午前中まで風雨共に強いとか。嫌だなあ。 夕食後、本当に久しぶりにのんびりした気分になる。数ヶ月ぶりかもしれない。ゆっくりココアを飲みながら、久しぶりに「アルテンベルクの歌」を聴く。でも雨音にかき消されてよく聞こえなかったりもするのだが、それはそれで悪くない気分だ。 DVDでゴダールの『映画史』が発売されるらしい。５枚組で、とても高い。欲しいけどどうしよう。どうしても手許にソースを置いて見たい映画というのもこれくらいのものだし。あとで欲しくなっても手に入らないかもしれないし。 どうしよう。 写真は庭園美術館で撮ったもの。

●2001/11/04 Sun 　カラヴァッジョ

先日庭園美術館にカラヴァッジョの絵を見に行った。 カラヴァッジョを初めて知ったのは須賀敦子さんのエッセイにおいてだったような気がする。勘違いだったらごめんなさい、だけど。 庭園美術館はとても好きなのだけど、うちからは割と行きにくいのでそんなに頻繁に足を運んでいるわけではない。でもその代わり、毎度毎度の印象は必ずしも弱くはない。 展示されていたのはカラヴァッジョだけではない。カラヴァッジョの絵だけで会場を埋め尽くすというのは途方もなく豪華には違いないだろうけどいくらなんでも無茶というものだ。でもそういう展覧会を見ることができたらどんなに嬉しいだろう。いや、ほんとうは展覧会というよりも会場を借りきって、ひとりで心ゆくまで見たいところだが。 佐藤亜紀ではないけど、展覧会場で人の頭越しに絵を見るなんて、どう考えても間違っている。 で、私は絵画を研究しているわけでもキリスト教を信仰しているわけでもなくて、その私が眼福と思える絵が少なかったのは、とても残念だ。ほんとうに素晴らしいと思えたのは、カラヴァッジョの数点だけだった。 そう言明することは傲慢かもしれないけど、事実だ。私が素晴らしいと思えなかったからといって、その絵の価値が下がるわけでもないのだし。 でも、カラヴァッジョの数点の絵だけは、ほんとうに素晴らしかった。やっぱり人の頭越しなどではなく、ひとりで見たいものだと思った。 もしかしたら、イタリアに行けばもう少しよい条件で見れるのだろうか。もしそうなら、イタリアに行ってみたい。 というか、イタリアに行ったなら、カラヴァッジョだけでなく、ほかの素晴らしい絵画も思う存分見ることができるのだよね。 行ってみたいですね、イタリア。誰か連れてってください。 写真は、庭園美術館で撮ったもの。