いつの間にか１２月になっている。
引っ越しから二週間になるけど、まだ部屋の中は落ち着かない。いちばんの原因は本棚をまだ導入していないということだろう。おととい隣の駅の家具屋でまあまあの本棚を見つけたので、それで手を打とうかと考えている。とりあえずそれを二つ買って様子を見ようかと考えている。
で、どうして家具屋に行ったのかといえばテレビを置く台が欲しかったからだ。木曜日にようやくテレビを見ようとスイッチを入れたのだが、電源の入ったことを知らせるランプが付くだけで、それ以上うんともすんともいわない。リモコンも受け付けない。ほかにもいろいろ試してみたのだけど、結果は同じだったので壊れたと判断した。
引っ越しで壊れたのかどうかはよくわからない。というのもここへ運んできてからもあっちへ動かしこっちへ動かししていたからだ。それになんといっても製造してから１３年も経っているのだから、修理に出しても部品があるかどうかわからないし、直ってもまた壊れるかもしれないし、ということで新しいのを買うことにしたのだ。
金曜日に早速買いに行ったのだが、最初の店はその時間だと日曜日に配送するのは無理だといわれたのでパス、二件目で日曜日に配送可能といわれたのでそこで買うことにした。週末でないと家にいないのだから、そうするしかないのだった。次の週まで待つのは面倒だったし、翌週の週末の予定はまだ立っていなかったので。
買ったのは、前と同じ１４型のモノラル。でもブラウン管が平面のやつで、その点は進化している。画面もやたらにきれいだ。
でもなぜか一部の放送局がきれいに映らない。理由は不明。アンテナか、あるいはアンテナ線のせいかもしれない。その辺にあったのを無理につなげたのでうまく合っていないのかもしれない。まあ、そのあたりの放送局はまず見ないので問題はないのだけど。私の場合、ＮＨＫ以外はほとんど見ないので。ヤナヤツ。でもまあテレビそのものをあんまりみないのだけど。めんどくさくて。でもここ二週間くらいニュースさえ見なかったら、「森首相の笑顔（？）」なんてのが放送されたらしくて、それを見ることができなかったのが残念でならない。
その、新しいテレビを載せる台を買いに行ったのだった。隣の駅は最寄り駅とは違って栄えている。あの店もあるし、あの店もあるし、あの店もある。ああ、うらやましい限りだ。まあ歩いていける距離であることが判明したのでときどき行くことにしよう。
部屋の中はだいぶ片づいてきた。週の半ばに書棚を届けてもらってから一気にはかどった。こないだテレビを載せる台を購入した家具店に届けてもらったのだ。幅９０センチ、高さ１８０センチの書棚に、段ボール三十数箱の本をとにかく手当たり次第に押し込んだ。ほとんどの棚で前後二段に詰まっているので、引っ張り出してみないとどんな本が入っているのかはわからない。で、ほとんどいっぱいになってしまったのでもうひとつ小さめの本棚の購入を検討中だ。それ以上になるとアパートの床が抜けることになるかもしれないので。
金曜日は仕事を休んだ。というわけで三連休だった。土曜日は古い家に片付けに行った。きょうだいのひとりは遠くから来るまでやってくるのだが、私よりも先に到着していた。で、家の中の物を片端から処分するかどうか検討していく。でもまだ終わらない。もう少し時間が掛かりそうだ。
で、金曜日は多少家の中の片づけをして、今日はほとんどなにもしなかった。というか昨日古い家から持ってきた『ベルサイユのばら』をずっと読んでいた。というのも家にあったけどまだ読んだことがなかったのだ。なんていうかすごく面白かった。『とりかえばや物語』というか、『ざ・ちぇんじ』というかを思い出してしまったのであった。そいえば『とりかえばや物語』って『源氏物語』のパロディなんだろうか？『とりかえばや物語』のヒロインとオスカルって似てるよね。
でも、一日中家の中でぼーっと過ごすのって、なんて幸せなんだろう。
知らないうちに疲労が蓄積していたらしい。金曜日に飲みに行ったらまあ多少酒を過ごしてしまったなという感じで帰宅したのだが、そのあと気持ち悪くなってジュースさえ飲めない有様、お風呂なんてとうてい無理、という体たらくで、そのままベッドに潜り込んで眠ってしまい、目が覚めたら午前二時頃だった。それから着替えてもう一度寝直して、９時過ぎまでそのまま。ものすごくのどが渇いていたのでたくさん水を飲んだ。結局夕方くらいまで二日酔いの感覚が残っていた。しばらく酒は飲みたくない。でもそういうわけにはいかないか。
とにかくなんだか酷く疲れていて、あんまりいろいろする気になれない。でも今日はだいぶ回復してきた。ちょっとカロリーが余っている感じ。太らないようにしないと。夕食後の甘い物は厳禁だな。
昨日今日とたくさん洗濯をした。昨日は暖かかったのでよく乾いた。今日はぜんぜんだめ。室内に干してエアコンで乾かした方がよい感じ。その方が室内の湿度もそれなりに上がるし。
なんとなく無駄遣いが多い。つい余計な食料を買ったり、つい本屋に吸い込まれて知らないうちに何冊かの本を手に持ってレジに並んでいたり。まだ身の回りの物で買いそろえなきゃいけない物があるのだから、もっと節制しないと。
年賀状を作り始める。でもなぜか印刷がうまく行かない。それに時間をとられてしまい、疲れる。
数日前に忘年会。ちょっとストレス。あんまり参加したくないなーとか思ってたけど、やっぱり参加しなくてもよかったかもしれない。
風邪を引いたのかもしれない。昨日は微熱があった。今日は計っていないのでわからない。ベッドが寒いのが原因かもしれないということで、近所のスーパーで敷き毛布というのを買ってきてそれで寝たら暖かかった。でも悪い系の夢をいくつか見た。たとえば刺されて血みどろになって道路にのたうち回っている男が、介抱しようとしている男に向かって「あいつを殺せ」という夢とか。クリスマス・イブに似合わないね。「エクソシスト」を見たせいか。
「エクソシスト」を見たのはクリスマス・イブから数日さかのぼったある晩。友人たちと新宿の映画館で。とても空いていて興行的には問題だろうけど、見る方としてはそういうほうが好きだったりする。ごめん、映画館。
子供の頃にテレビで見たきりだったので結構忘れていて、初めて見る映画のように楽しめた。すごくよかった。「もっとも好きな映画」のひとつに数え上げてもいいくらい。
で、夕べは体調不調だったけど「ペーパー・ムーン」を見た。これはテレビで。ずっと以前同じようにテレビでかけらを見たはずだったのだけどほとんど覚えていなくて、でも印象が好きだったのでもう一度見たかったのだ。
すごくチャーミングな映画。１９７３年の映画なんだけどモノクロで、たぶん原作は大したことないんじゃないの？って感じ。禁酒法の時代（つまり舞台はアメリカというわけだ）、母親を亡くした少女が母親の知り合いだったという男に連れられて叔母の家に行くまでの間に詐欺をはたらきながら一儲けする、という映画で、見ているうちにナボコフ先生の「ロリータ」を思い出してしまったのは自然なことだろう。
男と少女は擬似的な父と娘として振る舞うのだけど、もしかしたら本当の親子ではないかと少女は思っている。というのも少女の母親は生前何人もの男と関係していて、父親が誰であるかはっきりしないのだが、その中で男は娘とあごの形が似ている、と周囲の人たちに指摘されたことがあるからだ。
もちろん「ロリータ」のような展開にはならないけど、でも少女が男に抱いている感情は微妙だ、たぶん。
で、この作品はとにかく映画だからうまくいっているのだ。映画俳優についての知識は全くないので違ったらごめんね、なんだけど、男と少女はほんとうの親子が演じている。そしてなんといっても少女のキャラクター。演技、っていってもいいのかな？
でも、原作は「ロリータ」と何か関係があるのかな？ご存じの方がいらしたら教えてください。
あと、映画じゃないけど那州雪絵の「ここはグリーン・ウッド」。８０年代の終わりに一世を風靡した（というほどでもないか）高校の男子寮を舞台としたまんがだ。「花とゆめ」に連載されていたことからもわかるようにむさ苦しい話ではない。かといって耽美的な話でもない。いや、そういう形式を取っていないからかえって耽美的といえなくもないが。まあそれが文庫化されたので買ってしまったのだ。前半の方は読んだことがなかったので。
いまとなっては一瞬とまどうような状況も出現するけど、ある種の古典になっていることがよくわかる。ここで見られるような各種パーツは後のいろいろな場所で散見できる。８０年代後半って、やっぱり好きかも。
クリスマスなのに、ケーキを食べ損ねた。チキンは食べたしワインも飲んだけど。まあケーキは信仰とはあまり関係がなさそうなのでよいことにする。ちょっとおなかの調子がよくなかったというのもある。もし可能であったら明日はケーキを食べたい。