連休最後の日、新宿へ。降車専用ホームへの階段でただ一人ホームへ降りて行くおじさん。「少しは道あけやがれ」でもねおじさん、ここ降りてっても電車には乗れないんだよ。たぶんおじさんがホームに着く頃には電車のドアは閉まってるだろうから。
とにかく人がたくさん。嫌になっちゃう。南口はぐちゃぐちゃ。早く歩けなくていらいら。ＨＭＶへ。探していたＣＤが見つからない。嫌になっちゃう。川本真琴のシングル「FRAGILE」。ある人から川本真琴の新曲が十分以上あると聞いていた。それだけですごいと思って購入。あとは ASH RA TEMPEL の「JOIN IN」と THE APPLES IN STEREO の「THE DISCOVERY OF A WORLD INSIDE THE MOONE」。後者は初めて買うアーティスト。どんなのだろう？
そのあと東急ハンズでプジョーの自転車を見る。少し前に友人から自転車を借りて乗りまわしているのだが、自転車に乗ることがすごく好きであることを再確認。できれば自分のを買いたいというわけだ。友人の自転車はプジョーのＭＴＢで、同じのでは面白くないのでクロすバイクが欲しい。すごくかっこいい。でもそう安い買い物でもないので、もう少し考えよう。
そのあと携帯の機種変更をしようとヨドバシカメラへ。でも狙っていた機種は機種変更を受け付けないという。なんでもここ一月以内に新しいモデルがたくさん出てくるのだそうだ。というわけでもう少し待つことにする。
携帯は今のままでも何も問題はないのだが、メールが使いたいとかウェブを覗いてみたいとかそういうことがあるのだ。あと、私の使っている古い機種は分厚くてなんとなく人前で使うのが恥ずかしくなってきたみたいなところもある。まったく、地球に厳しい世の中だ（冗談ですからね）。
さて、ここで少し時間が開いてしまいました。書くのがってことだけど。買ってきたＣＤは川本真琴もASH RA TEMPELも聴いてしまった。ASH RA TEMPLEは問題なく入っていけたけど、川本真琴はうまくいかなかった。２曲目の「トラブルバス」はChappieに提供した曲で、こっちはまあまあ入っていけたんだけど、肝心の「FRAGILE」のほうがだめ。
久しぶりに椎名林檎の「幸福論」を聴いてみたら、泣けてしまうほど感動してしまった。
夕食後メールボックスを見たら心を乱すメールが来ていた。不愉快なメール、というわけではないのだが。そのせいか何をやっても上の空状態で、うまくいかない。でも文章書いてると結構落ちついてくるな。さあ、「FRAGILE」を聴いてみよう！
今度は風景が見えてきた。声を見る、という感じで聴いたら風景が見えてきた。でもまだ後半がいま一つだ。心引かれるのだけどうまく入っていけないもどかしさ。
でもヘッドホンはいいなあ。夜でも気がねなく大きな音で音楽が聴けるから。少し前に二万円くらい出して買ったやつで、結構気に入ってる。
疲労の一週間。映画一本と舞台をひとつ見に行った。私としては過密といってもいいほど。読書はちっとも進まない。
King Crimsonの新譜を聴く。確かにクリムゾン。だと思う。来日したら見に行きたい。
今日はほとんど家にいた。雨が降ったのは日が暮れてからだったので洗濯したのは正解。でもちっとも乾きゃしない。
持ちかえりの仕事をぼちぼちやる。少々問題が発生。今後の仕事の進め方を考えなければならないだろう。
あとはホームページの更新作業。楽しいけどうんざり。仕事をしながらＨＰの更新作業をしながらのＢＧＭ：クラスター、ア・シュラ（テンペル）、アップルズ・イン・ステレオ。
フランスパンとチーズの朝食は貧弱かも。でも昼食はカップ麺とカイザー（パン）とチーズだったのでもっと貧弱かも。夕食はご飯と納豆と冷凍カジキのソテーしたやつを野菜と一緒に煮込んだもの。あと納豆。食後紅茶を入れてチョコレートを食べる。
体調を崩した一週間。火曜日には熱を出して仕事を休んだけど、一日でなんとか回復した。で、金曜日には映画を見に行ったりした。読書はあいかわらず低調。でも音楽を聴くのはまあまあ。あ、でも火曜日に寝ながら本を一冊読了したのだっけ。
今日も結局天気はよくなくて、洗濯をするのをやめた。ときどき雨がぱらついていたりしたので正解だったかもしれない。夕方久しぶりに自転車に乗って郵便を出しに行く。歩いていっても構わないのだが、どうしても自転車に乗りたくて。空はどんよりとしていていまにも降り出しそうだったし、ときどき雨滴が顔に当たった。先日ある場所を歩いていたとき、畑にはすっかり背丈の伸びた麦が一面に。その向こうに神社の森が。そして空はどんよりと。風はほとんどなくて、まるで真夏みたいな眺め。自転車に乗っていなかったのが寂しかったけど。
やっぱり自転車は、好きだ。
普段夕食はほとんど家で食べるのだけど、金曜日は映画を見た後友人と街をぶらぶらして。ほんとうは食事をする場所を探していたのだけど友人の馴染みの店というのが姿を変えていたり値段が跳ねあがっていたりしてそういうことになってしまったのだった。で、駅から遠く離れてしまったのでバスに乗る。友人はバスが好きだが、私もバスが好きだ。特に日の暮れる頃から夜にかけてのバスに乗っていると、見なれた街なのにどこか知らない街にいるような気分になったりして。不思議な郷愁を掻き立てられたりする。
街をぶらぶらしているときに友人の知り合い、私とは面識のない、に会ったのだが、その人とバスで再開した。奇遇かもしれない。ちょっと嬉しい。
そういう考えかたは「音楽」というものに対する正しい理解がない、ということなのかもしれないけど、音楽は音質、あるいは音の肌理によって決まる部分が結構大きいのではないかと思うのだ。というのも、夕べステレオのスイッチを切り忘れて眠ってしまったらしくて今朝になってＣＤを聞こうとしたらすでにスイッチが入っていたのだった。で、入っていたＣＤを掛けたら昨日とまるで違った印象だった。昨日もよかったけど、もっともっとぜんぜんよかった。湿った地下室から青空の下に出てきたような違い。
庭に桑の木があって、ここ数日でかなり実が熟してきたようなので収穫することにした。これまではほとんど鳥の食べるがままにしていたのだが、今年はそれでジャムでも作ってみようか、という気になった。そういう小説を書いたからかもしれない。
庭は草木の茂るに任せてあり（好き好んでそうしているわけではなく、単にそこまで手が回らない、というだけのことだ）、雨上がりともなると植物の匂いに打ち負かされそうになる。濡れ縁から靴を履いて庭に降りようとした途端に転んだ。靴脱ぎのブロックが不安定な状態になっていたらしく、ブロックごとひっくり返ったのだ。おかげで背中にまで泥がついた。
鬱蒼とした茂みに分け入り、桑の実を収穫する。小鍋にいっぱい集めるつもりだったが、上のほうは手が届かないし、奥のほうは分け入るのも困難だったので半分くらいでやめてしまった。
計量すると２６０グラムだった。あまり多くはない。水で洗ってざるに上げておく。
転んだときに打撲したので体のあちこちが痛む。
近所のスーパーにグラニュー糖とレモンとジャムを入れる瓶を買いに行く。ジャムの入っていた瓶を流用するのがいちばんよいのだが、残念ながらまだ中身がたくさん入っているし、空になったやつは捨ててしまった。
プラスチックの「煮沸できます」という容器を購入した。
水を切っておいた桑の実をグラニュー糖にまぶす。
昼頃、注文していたＣＤが届く。行き付けの数軒のＣＤショップではとうとう見つけることができなかったので、思いきってウェブ上のＣＤショップで注文したのだ。送料も往復の電車賃より百円も高くないので、まあまあだ。
探していたのはシンガーズ・アンリミテッドの『ジャスト・イン・タイム』というアルバムだ。以前あるバーで飲んでいたとき偶然掛かっていたもので、あまりにかっこいいので店員に「いま掛かっている曲を教えてください」と頼んだのだ。酔っ払っていたからそんなことができたのかもしれないが、素晴らしい判断だったと思っている。
そのとき掛かっていたのは三曲目の「ストーン・グラウンド・セブン」で、アルバム・オリジナルのナンバーだ。もちろん素面で聴いても滅茶苦茶かっこいい。
図書館の悦楽。そこに存在するすべての本に「歴史」と関係なしにアクセスできること。そしておそらくアクセスの過程あるいは系譜こそが歴史なのだろう。
「アルベルティーヌ」という声が耳から離れない。先週見た『映画史』の中の声。そのせいかもしれないが、数年ぶりに『失われた時を求めて』の続きを読みたくなった。あるいは昨日まで読んでいた『居酒屋』のせいかもしれない。プロレタリアートからブルジョアジーへ。
食器を洗いながら「アルベルティーヌ」と呟いてみる。
夕食のサラダのドレッシングを作るのが面倒くさいので、塩と胡椒とワインビネガーとオリーブオイルを別々に掛ける。
グラニュー糖にまぶしておいた桑の実を鍋で煮る。容器のほうは同時に別の鍋で煮沸する。入りきらないのではないかと耐熱ガラスのカップも煮沸しておいたのだが、出来上がったのはほんのわずかで、プラスチックの容器の３分の２程度だった。
よくあくを掬う。これをしないと変な味になる。
熱いうちにプラスチックの容器に移す。冷めたら冷蔵庫に入れる。最低でも三日は置かないと美味しくないので、食べられるのはもう少し先のことだ。