今日はとても天気がよかった。しかも休暇を取ってあったので、出掛けた。友人と待ち合わせをして食事。それから、都庁の展望台に登った。
空は素晴らしく晴れていて、真っ白な富士山が大きく見えた。それから、関東山地がじつによく見えた。
もちろん市街地も。西口公園にたむろしているドバトも、ゴマ粒のようだけどそれと認識できる。車や人が小さく見えるのは当然だけど、巨大な構造物さえ、不思議と小さく見える。ＮＳビルは巨大な建物だが、見下ろすと、小さく見える。もちろん、それ以外の建物群もみな小さく見える。
あと、ずっと西の、平野の果ての方を眺めると、地面が持ち上がってみえる。事実、武蔵野台地は青梅を頂点とする傾斜した台地なのだが、本当に西へ行くほど高くなっているからそう見えるのか、それとも、思いがけない場所で俯瞰して見るからそう見えるのか、よくわからなかった。
すぐ近くに住んでいるというのに、都庁の展望台に登ったのはこれが初めてだった。
そのあと、一人でぶらぶらと新宿を散策。足の向くまま歩いていると、いつの間にやら書店やＣＤショップへ逢着することになるのだが、確かにその通りになった。
で、本を二冊だけ買った。ＣＤは買わなかった。
今日は体調が悪い。気候のせいかもしれない。
今日はどの方向へ進もうか。ネタはいくつかあるのだけど、どれも体調の悪い日に書くのは億劫だ。
何か、ちょうどよい話題はないものか……。
あ、もしかしたら不調なのは低気圧が接近しているからかもしれない。私は低気圧の接近に弱いのだ。
なんか、気乗りしないなあ。なんか、夜のロジックにはまるってのがばかばかしくなっちゃったってのもなくはない。だってそれは進んではまるようなものじゃないもん。
なんでもいいから夜書けばいいだけのこと。
そうそう、本日近くの書店でしりあがり寿「エレキな春」（白泉社文庫）を入手。大きな書店にいかないと入手できないと思ってたから、意外。
しりとり御前試合の話は「エレキな春」には入っていなかった。どうやら勘違いしていたようだ。
やっぱり今日は駄目です。おやすみなさい。
今日は「テート･ギャラリー展」を友人と見に行った。とても混雑していた。あんなに混雑した美術展を見に行ったのは、ほんとうに久しぶりのことだ。
絵を見るのもほんとうにしばらくぶりだったので、最初のうちはなかなか世界に入り込めなかった。でもそれは見慣れた様式の絵画でなかったということなのかもしれない。肖像画なんかが多かったし。
もちろん素晴らしい作品ばかりだったのだけど、ターナーは本当に素晴らしかった。眩しくって目を開けていられないような画面。空気中の水分によって光が乱反射したような画面。
最初その絵がターナーものだとは知らなかった。その、光の具合に幻惑されてから題名と作者を確認したら、ターナーだったのだ。それに、これまでターナーの絵をきちんと自覚して見たこともなかったから、これがターナーとの最初の出会いなんだろうと思う。
その一角の何枚かのターナーの絵だけを見つめることは、目眩いがするほど素晴らしい体験だ。たとえ私の前をほかの人達が横切ったとしても、その隙間から絵画の一部が覗いていて、人の輪郭は画面を動的に切り取る窓のようなものだ。いや、窓を横切る鳥の影といったほうが近いかもしれない。
ああ、なんて幸福な出会いなんだろう！
ミレーの「オフェーリア」は次の機会によりよい出会いがありますように！ それから、ジョン･シンガー･サージェントの「カーネーション・ユリ・ユリ・バラ」という絵の前にはそこに描かれているのと似たり寄ったりの年格好の女の子の姉妹がいて、妹の方が「ユリ・ユリ・バラ」と言いながら絵を眺めていた。
絵の中から抜け出してきたように、ということではないのだけど、なんだか嬉しくなって、たまには混雑した美術館に来るのも悪くないと思ったのだった。
美術館を出てからは遅い昼食を取って、それからあちこち歩き回って帰路についた。
帰ってきてからはパパパパパフィを見ながらビールを飲んだ。そしたらひとりで飲んでたというのに、すっごく楽しくなっちゃった(^_^)。
さて、今日は職場でちょっとした別離があって、妙に感傷的な気分になってしまった。きっと情けない顔をしていたに違いない。まあ、そんなことはどうでもいいんだけど、とは書かない。生きているのだから感傷的な気分になることだってあるのだ。
さて、今日はポークシチューを作ってみた。で、残りの赤ワインを飲んだのだけど、おいしくなかった。
にしても、夜のロジックにすっかり慣れてしまったせいか、あんまりテンションが高くない。なんか、適当に書けてしまう。一連の書き込みを始める前にはいろいろ書くことを準備していたのだけど、なんだかちょっと気分が変わって書けなくなってしまった。
たとえば、こんなことを書こうとしていたのだ。
「最近、家の外で本を読むのが好きになった。たとえば電車の中。たとえば待ち合わせの地下道。鞄から本を出して栞を挟んでいたページを空けると、あたりの風景は一変する。私を包んでいた空間がどんどん縮小して、私の空間が無限に拡張していく。
そして本を読むことに集中する。いつの間にか電車の騒音も、あたりの喧騒も、すっと聞こえなくなる。
読書中の私の顔は、テレビのドラマを見ているときと同じく、とても無防備だ。喜怒哀楽が顔に現れてしまう。そういうとき、いつのまにかふっとドラマや本の世界から抜け出してしまうことがあるのだけど、気恥ずかしくて苦笑するしかない。
たぶん外で本を読んでいるときには、そうならないように努力しているつもりなのだが、微妙に表情が変化しているのではないかと思う。
だから、これまでずっと外で本を読むことは避けてきた。でも、一度外で本を読み始めると、そういうことを越えた魅力があることに気がつく。それは最初に述べたこととも関係があると思うのだけど、まだその本質には迫れないでいる。」
うーん、書けば書けるなあ。でも、なんか違うんだよね。ここに書いたことはまったくその通りなのだけど、何かが違う。気取ってるからかな。でも、今書いている文章だって性質は違うかもしれないけど、気取っている。それに、気取ってることが悪いとは思えない。
スランプなんだろうか。それとも酔いが足りないのだろうか。
三日ぶりである。その間何をしていたのかというといろいろだが、昨日と本日の日中は実印を探すのに費やされた。もう、半年も前から行方不明なのだが、面倒くさくてそのままにしておいたのだ。だが、どうしても明日必要なので、探さないわけにはいかなくなって家じゅう探しても見つからない。いい加減探索に疲れ果てた本日の夕方、パソコンのディスプレーのすぐ横に置いてあった書店の袋を何気なくさわってみたら、丸い棒状のものが入っている感触があった。慌てて開けてみると実印とやはり行方不明だった預金通帳が入っていた。毎日、この画面から二十センチも離れていないところにあるその紙袋を眺めていたのだが、それにはノートパソコンの周辺機器をつなぐケーブルが入っていると思い込んでいたのだった。ああ、この二日間をどうしてくれよう！