今日の夕方
ついてないついてないとつぶやきながら
新宿の地下道を這いまわっていると、
突然聞こえてきたギター・ベース・ドラムスの音。
その音は紛れもなくライブ演奏のものだった。
入ろうとしていたデパートを後にして、
誘蛾灯に吸い寄せられる蛾のように
ふらふらと音のするほうに這っていった。
音はとあるＣＤショップから流れ出ていた。
私のほかにも
ふらふらと音に吸い寄せられた人達が
入り口のあたりでうろうろしている。
演奏されていた曲は"Highway Star"、
演奏していたのはなんとあの王様であった。
もう一曲聞くことができたが
そちらの曲は知らなかったので
残念ながらここに書き記すことはできない。
こんなこともあるのだから、
ついてないついてないと
いい続けるわけにもいくまい。
新宿某書店にて多和田葉子の「聖女伝説」を購入。そういえば＊＊番「＊＊」でも紹介されていた。ページをめくると、確かにあるべきものがない。
同書店にてケン・キージーの「かっこうの巣の上で」の改訳版を発見。しかし２千円を越えていたので購入は控えた。
新宿始発の電車で発車を待っていたときのこと。左隣の座席がたまたま空いていたのだが、そこにドア横に座っていたみょうに日に焼けた男が突然移ってきた。逆のパターンはよくあるのだが、こういう例は珍しい。実際、ドア横の座席はすぐに埋まった。私はその男が座りやすいようにと少しだけ右にずれた。ところがそいつは妙に私の方にずれて腰掛けた。そして何だか知らないが人の顔を横からじろじろ見るのだ。なんとなくうっとうしく感じたので、私はもう少し右にずれた。するとそいつはさらにこちらににじり寄ってきた。私はしかたなく右隣の人に迷惑がかかるぎりぎりまで右にずれた。するとそいつもそこで止まった。
なんとなく身の危険を感じたので発車間際にその電車を降りた。
自宅近くの駅で電車を降りると雨が降っていた。幸い傘を持っていたので濡れずに済んだ。しかし雷鳴轟く中を帰るのはそんなにいいものでもなかった。
スーパーに寄ると、鶏肉をタイムサービスで安く売るという。早速精肉売り場に向かい鶏むね肉を買う。
帰宅後きょうだいの一人から電話。曰く、「誕生日おめでとう」そういえば職場では思いがけない人間からそう言われた。彼女等に誕生日なんて教えたっけ？
鶏肉はＯ１５７が恐いのでよく火を通してから適当な厚さに切り、梅干しと紫蘇をあわせてみじん切りにしたものを塗って食べた。暑いときには梅干しがうまい。
さきほど浴室を除いたら窓にヤモリが張り付いていた。可愛かった。
《曲者》
おとといの晩のことだが、何物かが庭に侵入し、駆け抜けた。
恐くなってすぐに１１０番した。十五分ほどで警察官が四人駆けつけた。庭を調べてもらったが、特に被害はない模様だった。
庭にブービートラップでも仕掛けておこうとも考えたが、自爆するのがおちなのでやめた。
これからの都市生活には防弾チョッキ、赤外線スコープ、サブマシンガンあたりは欠かせないかもしれない。
それにしても、１１０番はなかなか繋がらないぞ。１０回コールしても出ないから切ろうと思ったもん。何とかして欲しい＞警察
《イルカパン》
昨日あるパン屋で海の日にかこつけたイルカの形をしたパンを売っていた。買おうとも思ったが、可哀想で食べられないのがおちなのでやめた。
《モハメド・アリ》
間抜けなことに、今朝朝刊を見るまでオリンピックの開会式を午前中のテレビで放映するなんて知らなかった。
モハメド・アリの左腕が震えていたのが気になった。病気だろうか？
それにしてもアメリカのパワーはすごい。１０００分の１でもいいから分けて欲しいものだ。
音楽や、発声された言葉の威力に思わずたじろいでしまった（I have a dream! って言うのを聴くといつもそう思ってしまう）。
昨晩体重計に載ったら数日前よりも２キロくらい痩せていた、ということを書こうとしたら＊＊＊＊さんは一月半で６．５キロも痩せたという。私の方が高率だが、より病的でもあるのだろう。食生活が問題かもしれない。そう思って昼はイカ墨のスパゲッティ（出来合いのソースをからめただけ）、夕食は夕べの食べ残しの豚ヒレ肉のステーキ（というほどのものでもないが）を野菜と一緒に煮込んでみた。しかしこれだけでは蛋白質が足りないような気がしたので冷奴をオプションで付けた。さらに食欲増進のために獅子唐を炒めて添えた。あとはごはんとワカメのみそ汁。量は多かったので腹は膨れたが、カロリーは低いので夜中にお腹が空くかも。
もっと高カロリーの献立を考えなくては。同居人がいるときに私が食事を作り続けると同居人は見る見る痩せていく（というかやつれていく(^_^;)）。ダイエットしたい方は私のつくる食事だけを取ることにすればうまくいくかも(^_^;)(^_^;)(^_^;)。
関係ないけど、カバリエの歌はいいなあ。
痩せたら穿けなかったジーンズが穿けるようになった。経済的でよろしい。
三日連続で日記をアップしてしまった。少し自粛しよう。
夏ばて。
昼食の準備中皿を割った。最近自作の中で食器をたくさん壊したたたりだろうか。だとすればサラ・パレツキーのせいでもある（『レイクサイド・ストーリー』参照）。
自作で書いたのと同じようにして割れた皿を片付けた。誰も手伝ってはくれなかったが。
夕食も、買い物をした時点では作る気力があったのだが、だんだん嫌になってきて鰻丼にしてしまった。そのぶん高く付いたが。
夏ばては続くよどこまでも。
何も食べたくないような気がしても、もし本当に食べるのを止めたら、遠くない将来に必ず死ぬので、食べることは止めないことにした。死は意外と身近に転がっているものだ。
スーパーに寄るとわりと鮮度のよさそうな鯵が二尾ひとパックで売っていた。値段も手頃だったのでそれを買って帰る。
塩焼きにしたら何だか生臭い。腐りかけていた様子もないのでそのまま焼く。一匹はおかずに、もう一匹は解体して野菜と一緒にドレッシング漬けに。
そのドレッシング漬けしようとしたほうの鯵の身をほぐすと、腹から肝臓らしきものが出てきた。どうやらこれがにおいのもとらしい。はらわたの取り方が不完全だったらしい。
いつまでたっても料理の腕は上達しない。困ったものだ。